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娘のために絵本を読んであげていると、改めて「強欲な者は罰せられる」というテーマが多いのに気づく。エンロンからリーマンショックに至るまで、おそらく(まだ調べていないが)「強欲な者は罰せられず」そのまま温々とそれまで蓄えた資財を元に暮らしているのだろう。
これでは、確かにウォール・ストリートでデモが起こっても不思議はない。 さて一方、ウォール・ストリートに対してシリコンバレーを美化する訳ではないが、後者では、「贈与型資本主義」とでも言うべきものが、それなりにある。まずベンチャーに無担保で投資するエンジェルという存在だ。ベンチャー成功の大きな基準は、株式上場することだが、そこまで投資先がいくのは目利きのエンジェルでさえ、一割に満たないと言う。もちろん、ほんの数%上場までこぎ着ければ充分元が取れるという合理性はあるのだろうが、庶民的な常識感覚から言うと、やはり気前が良い。九割以上失敗する(上場までは行かない)と分かっていながら、大金をポンと渡すのだから。 また、リナックスのように、無償で配布するソフトウェァのようなものもある。作者であるライナス・トーバルス自身は、それを売って儲けている訳ではない。こういう人たちがシリコンバレーにはたくさん居て、技術の蓄積ができる。 そして、ある意味単純な贈与の形態かもしれないが、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグのように、自分の資産を公共団体に(死後)受け渡すと宣言している人たちも居る。特にザッカーバーグは、「贈与型経済」というものに拘っている感がある。スティーブ・ジョブズも、長い間一ドルでCEOをやっていたし、日本のテレビ番組で起業家に向けて「金銭目的でない起業」を呼びかけていた。 もちろん、資本主義である以上、パイを奪い合うような競争はある程度避けられないだろうが、もう少し世の中で、シリコンバレーの一部に見られるような「贈与型資本主義」みたいなものがないと、かえって世界が回らなくなる。
by evianetvian
| 2012-01-09 14:21
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