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以前、JR西日本の問題でも若干触れたが、基本的に、日本の組織は、現場一流、ミドル二流、経営陣は三流である。日本の経営陣のマネジメント(経営管理)能力というのは、腹芸や根回しの見事さといったものを除けば、そこいらの中高生とたいして変わらんよなー、というのが私の率直な感想である。
日本は経済大国だから、もっと良い評価をするべきだ、という声もあるだろう。しかし、それは妥当ではない。というのは、以下の理由による。 1. 日本の経済的繁栄は、見かけ上、形式(数字)上に過ぎない面が多くある。 (サービス残業や通勤時間分をGDPから差し引いたり、購買力換算したら、世界二十位ぐらいというのが本当のところか?) 2. 規制による保護産業が、かなりの程度ある。 3. 官僚の舵取りが良かった。 (もっとも、最近の研究では、この面での評価は辛いのだが) 4.(1941年体制以降の)暗黙の慣習に則っていて、たまたまうまくいっていた。言い換えれば、マネジメント能力はさして重要でなかった。 (いわゆる「日本的経営」のやり方を遵守しているだけで、シェアを伸ばし、それなりの利益を得ていた。) 金融業界に代表されるように、規制を取り外して海外企業と直に競争すれば、太刀打ちするのが難しいという分野が、日本には多々ある。全体的に、たくさん働いている割には、本当は企業はたいして儲かっておらず、社員にとしては物価も高いから生活はそれほど裕福ではない。これが、一般的な日本の企業、サラリーマン像である。 一番安直な対策として、某東大教授も言うように、(それほど儲けなくていいから)以前のような日本的経営を維持していく、ということが考えられる。 そして、二番目の対策としては、困難かもしれないが、マネジメント能力を磨いて、しっかり儲けて、きちんと社員(給与や余暇時間として)や社会に還元するというものである。私の考えでは、こちらの方が、はるかにまともな方策だと思う。 <追記> 1. 穿った見方をすれば、トップ(上層部)が三流でも、何とかやっていけた日本のシステムは賞賛に値すると言える。 2. テレビ版「アタック No.1」評でも触れたが、基本的に日本は嫉妬社会である。かつての日本的システムは、巧妙に嫉妬を生産的な(?)ガンバリズムに替えてきたが、これからうまくいくかは疑問だ。 3. ミドル二流、経営陣三流のひとつの証拠として、所属組織に対する満足度が非常に低いという調査結果があげられる。
by evianetvian
| 2005-05-22 11:03
| 時評
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