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最近、日本でも、クイーンがCMソングやドラマの主題歌などに使われていて、かなり人気があるようだ。今思いつく最近のCMソングだけでも、「キラー・クイーン」「ウイ・ウィル・ロック・ユー」「サムバディー・トゥ・ラブ」(非オリジナル版)などがある。リアルタイムで聴いていない若い子たちも、クイーンの曲をけっこう知っている。クイーンの曲を使ったミュージカルも、現在、上演されているようだ。
今回は、高校時代からリアルタイムで聴き込んできた私が、入門者・若い子向けに、クイーンの音楽的変遷を中心に、簡単な紹介記事を書いてみようと思う。 ある調査では、クイーンは、解散して十年以上経つ今も、本国イギリスで、ビートルズに次ぐ二位の人気がある。実は、ビートルズとクイーンには、共通点がいくつかある。それは、まず何と言っても,メロディーが素晴らしいことだ。当たり前と思うかもしれないが、ポップソングにおいて、主役の座からメロディーがころげ落ちそうな今日、古いポップス・ファンには(いや多分、新しい人にも)貴重なことだ。 もう一つの共通点は、四人のうち三人以上がソング・ライティングに関わっていて、なおかつ名曲を生み出していることである。クイーンの場合、多分四人ともNo.1ソング(全英 or 全米)を持っている。これは、他のバンドでは(ビートルズでさえ)あり得ない快挙ではないだろうか。そして、強力な四人の生み出す、この化学反応こそ、クイーンの根底的な魅力になっていると私は思う。 さて、細かい話はしばらく置いておいて、本題のクイーンの音楽的変遷だが、デビュー・アルバムの「戦慄の女王」(Queen '74)から、シンプルなハード・ロック中心のアルバム(デビュー・アルバムと三作目「シアー・ハート・アタック」)と、クラシック的・神秘的な曲が中心のアルバム(「クイーン2」)が交互に来て、それは四作目「オペラ座の夜」で頂点に達する。 その後、「オペラ座の夜」の続編的な「華麗なるレース」を経て、「世界に捧ぐ」(News of the World, 77)で、アメリカ市場を意識したシンプルなサウンドが中心になり、「ジャズ」('78)、「ザ・ゲーム」('80)、「ホット・スペース」('82)と続く。「ゲーム」で、ブラック・ミュージック色も取り入れ、それは「ホット・スペース」で頂点に達する。以後、フレディーの死まで、四作のアルバムを残し(死後の「メイド・イン・ヘブン」も含めれば五作)、いくつかのヒット・ソングも生んでいるが、個人的な印象かもしれないが、以前のような化学反応は失われてしまったように思う。したがって、極端に言うと、「ホット・スペース」までがリアル・クイーンであり、後は、四人がたまたま集まったアルバムというのが、私の位置づけである。 ところで、クイーンがアメリカで人気を得たのは、基本的に「世界に捧ぐ」以降である。クラシック的・神秘的な曲が中心のアルバムは、アメリカ人には、"too complicated"(複雑過ぎ)なのだろう。(日本では、そのルックスから、アイドルとしての人気があった) 結局のところ、クイーンの曲をリアル・タイムで聴いていない人には、ベスト盤(グレイテスト・ヒッツやジュエル等)から入るのが無難かもしれないが、シングルカットされていない名曲や、アルバム全体として聴くべきものもあるので、ぜひとも、ベスト盤を聴いて気に入ったら、オリジナル版に進んでほしい。 そこで、お薦めアルバムをいくつかピック・アップすると、 ・シンプルなロックを好む人には、"We will rock you"や"We are the champion"が収録されている「世界に捧ぐ」(News of the World, 77)が、お薦めである。このアルバムは、全曲素晴らしい出来である。あるいは、「地獄へ道づれ」「愛という名の欲望」の二曲の全米No.1ソングを含む「ザ・ゲーム」も良いかもしれない。 ・クラシック的・神秘的なロックを好む人には、一般に最高傑作とされている「オペラ座の夜」がお薦めである。あるいは、もっと妖精だの人食い鬼だのといった、普通のロックにはない魑魅魍魎の世界を味わいたい人には、二作目が良いかもしれない。 ・ブラック・ミュージック、ダンス・ミュージックを好む人には、「ホット・スペース」が良いかもしれない。 ・(あまり知られていない?)シングルとしては、デビッド・ボウイとのコラボレーション、「アンダー・プレッシャー」がお薦めである。アルバム「ホット・スペース」にも収録されている。 まだまだ語り尽くせない部分があるが、入門者向けということで、この辺にしておこう。 <補遺> ビートルズとの共通点は、ベースがベース(基)になっている曲が、「地獄へ道づれ」「アンダー・プレッシャー」等、何曲かある点だ。(元)ベース弾きの私としてはニンマリとしてしまう。
by evianetvian
| 2005-06-05 21:02
| 音楽
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